何でも駆け出しの頃はいっぱい恥をかく物ですが、

奥深いこの業界なら、なおさらです。

もう随分前のことですが、

まだ、きもの業界に入ったばっかりの頃

お客さんに商品の事をあれこれ聞かれるのが

ほんとに苦手でした。

店頭や展示会場で、周りに頼れる人がいないときは、

お客さんとなるべく目が合わないように、気配を消すか、

忙しそうに、商品整理をして、

”今、話しかけないで下さい!”オーラを出すのが精一杯。

(まるで何のためにいるのかわからない)。

それでも

「ちょっとお兄さん、これは何」って聞いてくるお客さんがいます。

「これ何」っていう問いかけが一番辛い。

商品名か、作家名か素材のことか、

もしかして織り方か?

はっきり言って、その時の私にわかるのは

覚えたての「商品名」までなので

「はいこちらは袋帯です」

「ふーーん、(見りゃわかるって)何織りなの?」

周りを見渡しても、みんな接客中だし、

自信なく出た言葉が

「はい、西陣織です・・・・」

半笑いでフェイドアウトしていくお客様。

西陣織って。。だいたいそうだってーの。

(博多とか、桐生もあるけど)

「今日のメニューは?」ってきかれたウエイターが

「はい、肉です!」こたえてるようなものか?

今なら、「はい、唐織り」ですとか、「つづれ織りです」とか

答えられるけど、当時は大して勉強もしてないのに

わかるわけありません。

きものの専門店も年齢が高くないと一人前ではない

というところが今でも結構あります。

70代、80代の店主はたくさんいらっしゃいますし

(これ位の年代でようやく、それらしい雰囲気を醸し出す)

20代なんてまだ完全に小僧扱い。

実感としても、やっとこのごろになって、

年配の方でも対等にお話いただける感じです。

とりあえず年配の店主の方を見習って

「一生」やっていこうと思ってますので

夫婦共々、長ーーいお付き合いで宜しくお願い致します。

お店のプチ変化。ブラインドからロールカーテンに。
そのわけは・・

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