きものを着ない呉服店員

意外かもしれませんが、
今、呉服店で着物を着て接客している
お店はそう多くありません。

市内の取引先が多い出入りの問屋さんに
「市内でいつも着物を着てるのは、○○さんの女将さん、
それと○○さん、それと奥さんくらいとちゃいますの」
と言われたのがもうだいぶん前の話ですから
今はどうなっているのでしょう?

お客様の話だと、
呉服売り場を巡って歩いても
着物を着ている販売員というのは少ないらしく
着ていても展示会などの特別なときだけのようです。
少なくとも札幌ではそうみたいです。

家内はもう25年以上も毎日着ています。
大雪の日とか台風が来てるときでも着ているので
「仕事とは言え偉いな!」と(心の中で)言います。

私には当たり前になってるけど、
少数派なところを見ると実際には大変なことなのかもしれません。

着物の女将が接客するとぐっと説得力が高まります。
(少なくとも洋服オヤジの10倍は説得力があります)
その分責任も伴うらしく、お店に置く小物も律儀に
自分で使って試してからにしているようです。

先日もネットで星の数が多かった、
肌着を取り寄せ試着していましたが
「生地が従来品と比べて、かなり薄く着づらいよ」と
教えてもらったのでこれ以上仕入れるのはやめました。

何だか、売る為には手段を選ばない昨今
随分ゆるい商売をしているなあと感じることもありますが、
今まで30年もそうだったし年齢も年齢なので、
いまさら流行のやり方に変えるつもりもありません。
時間が掛かるけど、
ゆっくりと信頼関係を作るこれまでのやり方で行こうと思ってます。

さて私も正月に今年こそ着物でお店に!と思い気合いを入れたのですが、
3日で挫折。全く人のことは言えません。
でも気張らないで、気が向いたときにゆるーーく着てみようと思っています。

「た」
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