壊れたら終わり、足袋用ミシン

先日、埼玉県行田市の足袋メーカー
「きねや足袋」さんの担当の方がお店にいらっしゃいました。

こちらは今、池井戸潤さんの最新作 『陸王』の
モデルになった会社としてちょっとした注目を集めています。

本のあらすじは、同じ埼玉県行田市にある
100年の歴史をもつ足袋製造会社「こはぜ屋」が、
足袋製造の技術力を生かしランニングシューズを
開発していく下町ロケットみたいな物語。

私も丁度読んでいるところだったので、
嬉しくて根掘り葉掘りお話をお聞きしてしまいました。

一番の驚きは、
足袋の重要な部分作るミシンがもう製造されておらず、
壊れたらもうおしまいの状態だということ。
そのために全国から使われなくなった中古のミシンを収集し、
部品として何十台もストックしている部屋があるそうです。

物語のなかにも同じような話が出てくるのですが、
本の中の話ではなく現実の話だと言うことが驚きです。

ちなみに海外の安い足袋は専用のミシンではなく、
普通のミシンで製造されているので
本来の足袋とは造りが全然違うとのこと。

ランニングシューズ造りは元々は
若社長さんの始めたプロジェクトだそうで
軌道に乗るまでの日々を
「冷ややかな視線で見てたでしょ」と
社長に指摘されたと営業マンは笑って話してくれました。

現実のきねや足袋さんのランニングシューズ
「無敵」は製造が追いつかないほどの人気だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

物語は今年の秋から役所広司主演で
テレビドラマ化されるそうでなので
私もとても楽しみにしています。

「た」
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