きものの点検と対処(3)

お母さんの振袖をお嬢さんに第三回は

今回は寸法直しについて

特に「裄」についてです。

洋服で言う袖の長さです。

きものの袖丈とは振りの長さを指しますので
よく「袖丈を直したい」とお電話いただき、
お持ちになったら、「裄直し」だったりします。

裄→手の長さ
袖丈→振りの長さ  です。

親子でも結構、手の長さが違う方が多く
だいたいお嬢さんの方が手が長いので
(もちろん逆の方もいらっしゃいます)
縮めるのではなく、伸ばす事が多いです。

そこで問題になるのが出すときの(伸ばすときの)
きものの生地の縫い込みです。

袖付けをさわって余裕があるようだと良いですが
(折り返して縫ってます、裏地も同じですので間違えないように)

↓袖付をさわって縫い込みを調べる

ほどくとこうなってます、これは袖巾側も
肩巾側も7~8分の縫い込みがありましたので
ぎりぎり4~5分づつ出すことができます
あんまり「かつかつ」だと目ザケの原因です

参考までに書きましたが
縫い込みまで調べてお持ちになる方はゼロです。

よくわからない方はとりあえず、おきものをお持ちになって
ご来店下さい。

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