風前の灯火、防寒下駄。

数年前から、防寒下駄の台が品薄で、
「そのうちなくなるよ」と
職人さんに言われていたのですが、
いよいよ末期的な状態になってしまいました。

需要が北国しかないこと職人の不足が
大きな原因らいいですが、あって当たり前の
ものが姿を消していくのはとても寂しい。

このところ、そういったものが多く
注文を頂いても見つけられないものが
増えてきました。年配のお客様から
○色の○○の注文をもらっても
○○自体がほとんどつくられてなく
色を指定するどころではないのです。

着物業界、貴重品をアピールするあまり
昔から「なくなる!なくなる!」と
言い過ぎて「狼少年」みたいになってしまい
お客様も慣れてしまったのでしょうか。
まるで童話のようですね

鼻緒が変えられない軽装履きの
防寒下駄は割と見掛けるから
取って代わられるのでしょうが、
塗りや鎌倉彫のきちっとした
防寒下駄よりチープな感じはぬぐえません。

着物の産地も縮小につぐ縮小。
良いものを知る
ブログをご覧の皆様の年代にこそ
下駄に限らず、工芸品の良さを見直し
改めて興味を持って頂きたいと
願っております

防寒下駄、日曜日まで
「た」
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