反物浴衣を誂える

反物浴衣のご注文が増えてきました。自分の寸法でお仕立てられる浴衣は、お仕立て上がりの浴衣より着やすく、着付けのシルエットもきれいです。プレタ浴衣では寸法が大きすぎたり小さすぎる方、身長の高い方、生地や染めにこだわりたい方にもオススメです。

今日はお店で反物を選んでから、お仕立て上がるまでをご説明いたします。

まず店頭でゆかたの反物をご覧頂き、着てみたい反物を何反が選びます。選ぶ基準は好き嫌いで構いません。この方には「こんな感じもお似合いしそうだな」と思うものを控えめにご提案するときもあります。大体出揃ったら、鏡の前でお顔映りを見ます。皆さんお好きなものがお似合いすることが多いですが、たまに似合わないと思ったものがすごくお似合いし、新しい発見があったりします。帯合わせや下駄選びも楽しいひと時です。
ご身長が170cm以上ある方は、反物よって生地が足りないことがありますが、見積もりできますのでご安心を。

反物が決まったら、身長、裄、着丈、身幅を採寸させて頂きます。
浴衣のみならず着物は身丈や裄の長さで、着やすさが変わるのは勿論ですが、体型により衿の落とし(繰越)や衿肩明きの加減で着心地や見た目が変わってきます。専門知識がある呉服店はこのへんはお手の物なので安心して任せられます。専属のお針子さんがお店とお客様の体型や好みを相談しながら誂えます。

お仕立前の、浴衣の水通しは、お客様のご希望で承っております。加工後は糊気が抜けて柔らかくなります。それでもやはり綿は洗うと縮みます。

居敷当もお好みでお付けしますが、余計に暑くなるので私的にはおすすめしません。自分の浴衣も、昔せっかく気を利かせてお尻のところだけ晒を付けて下さったのですが、後ろ姿がモコモコしてかっこ悪いので全部取ってしまいました。透ける素材はは浴衣スリップなどをお召になると良いと思います。

手間を替えて選び、誂えた浴衣は愛着もひとしおです。
今年の夏こそ反物で浴衣誂えてみませんか?

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